仮想通貨 NEOの問題に対する評議会の声明について考える

こんにちは、くまです。
3月初めにtwitter上の発言によりNEOに対して懐疑的な目が向けられ多くの注目が集まりました。
これに対しNEO評議会は声明を出しています。
この声明はNEOに投資する判断として非常に良いものと思われたため英訳と自分なりの解釈を追記してみました。
もしよければ参考にしてみてください。

この記事を読む上での注意点

・この英訳は私くまが有志で翻訳したものであり、ニュアンスを含めた訳文がNEOの意思を示すものでありません。原文と比較して読まれることをお勧めします。

・黒太字は翻訳文、青文字は私の解釈になっています。

原文はこちら

 

NEOの概要はこちらをどうぞ

 

NEOの声明翻訳

NEO評議会の声明

著者 chris@neo.org   投稿日:3/6/2018

NEOの創設者である、Da Hongfeiは最近の混乱の原因となっている、NEO dBFTコンセンサスメカニズム、最新のブロック遅延、コンセンサスノードの分散化のためのNEOの計画に関して回答します。

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NEO のコンセンサスメカニズムであるdBFTついて事実:

1)dBFTは、委任ビザンチンフォールトトレランス(delegated Byzantine Fault Tolerance)の略です。委任とは、NEO(ガバナンス・トークン)の保有者がコンセンサスプロセスに直接参加しないことを意味します。代わりに、NEO保有者は特別な投票用トランザクションを用いてコンセンサスノードに投票します。

BFT自体は昔から考えられているアルゴリズムであり、pBFTはhyperledgerなどのプライベートチェーンで用いられています。
Delegated(委任)が組み込まれているコンセンサスアルゴリズムとしてdBFT以外にもdPOSが有名だと思います。LISK、EOSなどが用いており承認に必要なノードの数が減る分、コンセンサスが早くいという特徴があります。
トランザクションがビットコインやイーサリアムに比べてすごくはやいんだぜ!っていってる通貨は現在はdPOSを用いているものが多いです。

2)投票により選出されたコンセンサスノードは、BFT形式のアルゴリズムでブロックごとにコンセンサスを形成します。次のブロックのために選出されたコンセンサスノードのリストは、最新のブロックを含む履歴ブロックの投票用トランザクションから計算することができます。

3)コンセンサスノードの数は、同様の投票プロセスによって決定され、最低7、最大1024である。

4)現在、NEO評議会はホワイトペーパーに記載されているように、すべてのNEOトークンの約50%を管理しています。

NEOトークンを評議会が大量に持っていれば、投票結果を操作することができるためNEOが中央集権化と言われている理由の一つなりますが、これは以前から議論されていることです。

5)NEO評議会は、プロジェクトの初期段階では分権化(仮想通貨としての政治的正当性)よりも効率性(迅速な対応とプロトコルのアップグレード)に価値をおいている。そのため、以前はNEO評議会が管理していた7つのコンセンサスノードに投票し、トークンと影響力を行使していました。

このノード数の少なさはNEOが中央集権化と言われているもう一つの理由になりますが、これも以前から議論されていることです。
プロジェクト初期はある程度中央集権化していた方がよく、徐々に分散化していき、最終的にコミュニティベースになるとビジョンをCEOは昔から述べています。

6)NEOには、いつでもフルノードが数百(数千ではないですが)あるが、正確な数はピアツーピアの性質のため測定が難しい。このレベルの冗長性に満足しており、必要なコレスポンデントネットワーク/ストレージ/コンピューティングリソースを考慮すると、更なる冗長性はネットワークにほとんど価値を与えないと考えています。

7)NEOのコアプロトコルが確定すると、NEO保有者によって選出されるコンセンサスノード数は数十になると予想している。2018年は、コンセンサスノードの数が7〜13にとどまると予想しています。

 

NEO のブロック生成の遅延に関する事実:

1)ブロック遅延は、DiscordにMalcolm Lerider(彼はNEOのSenior R&D Managerではありますが)が記述した説明の理由からではありません。彼の記述は、1つのコンセンサスノードのエラーがNEOのネットワークを破壊する証拠として誤用されていました。これはばかばかしく、無知な告発であり、簡単に誤りであることを証明できます。実際の理由はより複雑であり、我々はこの問題を認識しており、最近の遅延が発生するずっと前から解決のために取り組んでいました。Malcolmはこれを明確にするために以下のブログを書いていますが、ブログは技術的な詳細をかなり単純化しています。

https://medium.com/@MalcolmLerider/shoutout-to-take-responsibility-5717dc72367a

2)「3f + 1」(現在のNEOのノード数は7)のコンセンサスノードがある場合、dBFTの忍容性は “f”(現在のNEOのケースではf = 2)となるため、オフラインまたは悪意をもって共謀した1つまたは2つのコンセンサスノードはこの問題のトリガーとはなりません 。ブロック遅延は、NEOのP2Pプロトコル実装の深部にある動作手順に原因であると確信しています。いくつかの異常なシナリオでは、コンセンサスノードは一時的にネットワークから切断されますが、直後に再接続します。このようなシナリオでは、ブロック遅延が観測されます。私たちはテストネットで数週間にわたり修正をテストしており、今週メインネットに導入する予定でした。

dBFTの仕組みは、簡単に言えば多数決です。正しいかどうか決める人たちの66%以上が、これは正しい!といったら承認されます。
ですので7人いたらその66%である4.62人以上が正しいといえば承認されることになります。
ノードは整数ですので現実としては5人以上が正しいと言えば承認されることになり、7人中1人もしくは2人が、不正や承認拒否をしても結果は変わりません。
逆に言えば5人が結託したら不正が行えるということになります。そうならないようにするためにあるのが承認を行う人たちを決める投票というシステムになります。

システムの問題によるブロック遅延についてはおそらく公表されていなかったので、ここは後出しだと思います。
批判するのであれば、なぜ公表しなかったのか、このバグはメインネット上で確実に修正されて、今後致命的なエラーとならないものなのか、などここの部分だと思っています。
私は技術の細部までは追えませんので、技術に詳しい方の検討を待ちたいと思います。

3)ソフトウェア開発において致命的なバグでさえ、おこることはまれではありません。生存性よりもファイナリティと整合性に価値をおくため、dBFTの利点が実際に示されました。p2pプロトコルにバグがあり、ネットワークの停滞を引き起こしたとしても、コンセンサスフォークは決して起こらず、トランザクションをロールバックする必要はありません。私たちの目標は、フォークによりトランザクションを放棄するコストを払い、まやかしの生存性を維持することではありません – そして、それは他のブロックチェーンの歴史の中で起こりました – 罪のない人々が予期せぬフォークによりトランザクションを破棄され最終的に資産を失いました。

正直なところ、ここの部分は蛇足かなと思います。フォークがない等の特徴を説明してくれるのは嬉しいですが、おそらくETHだと思われるフォークの件を引き合いに出す必要はないと思います。

 

NEO のコンセンサスノードの分散化計画に関する事実:

1)NEOにはコンセンサスノードを分散化する計画があり、2018年1月にサンフランシスコで開催されたNEO DevCon 1で詳細が発表されました。

2)多くの権威ある組織がコンセンサス・ノードを管理を志願し、NEO評議会はすでにテストネットまたはプライベートネットワークで彼らと協働していました。その中には、オランダ最大の電気通信会社の1つであるKPN、NEOの中で最も大きな開発者コミュニティであるCoZ、中国最大かつ最も成功したブロックチェーンのエバンジェリスト、VCであるFenbushi Capital / Wanxiang Blockchain Labがいます。彼らは将来、メインネット上で選出される可能性が高い。

ここに記述されている通信会社やVC(ベンチャーキャピタル)が参画することも既に、公にされていた事実です。NEOのノードの分散化は時間はかかれども、少しずつ進んでいくと考えています。

 

3)NEO評議会は、開発、コミュニティへの報酬、生態系の発展を促進するために、リザーブのNEOトークンを使用していました。NEO評議会が保有するNEOトークンの量が減少することは、議決権を減少させることを意味し、最終的にすべてのNEOトークン、つまり全ての統治権がコミュニティに配布されることになります。

 

4)ブロックチェーンの目標の1つは、誰でも検証することが可能な技術力に基づく信頼を構築することです。分散化はこれを達成するための重要な道筋ですが、まだ技術や産業が未熟な場合には、他にも考慮すべき事項やオプションがあります。NEO評議会は、より多くのコンセンサスノードへ投票することも、すぐに全てのコンセンサスノードを手放すことも可能です。しかし、我々はそれがいかなる意味においても責任ある行動ではないと考えています。我々はNE​​Oのコミュニティが他の場所で起こったような利益団体に代表される暗号通貨政治家によって混乱することを望んでいません。私自身は楽観的な悲観主義者であり、実用的な理想主義者です。私たちは理想的な世界がどのようなものかを想像するだけではなく、素晴らしい未来への道を切り開いています。これは平坦な道のりではありません。初めからNEOコミュニティに対して明確にしていたように、完全な分散化のプロセスには数週間から数か月ではなく、数年はかかります。道のりは常に平らで広いとは限らず、海は常に穏やかではありません。旅路を楽しみましょう!

 

上記の情報は、ソーシャルメディア、カンファレンス、コミュニティミートアップなど、様々な場面において、会話や書面の形式で公的に議論され、取り組まれてきました。NEO のビジョンや哲学を理解していない、もしくは賛同していない人たちの中でFUDが広がっていることを申し訳なく思っています。これらの事実がNEO評議会の相対的な問題点を理解する助けになることを願っています。

Da Hongfei
NEO 評議会

まとめ

今回の声明で発表されたことの多くは、以前から公に議論されていた内容です。ただし、ノードの技術的なエラーに関しては詳細や、今後の修正報告が必要です。
仮想通貨やブロックチェーンの技術は今、まさに発展している途中ですので、一喜一憂し過ぎに技術の進歩を年単位で応援していく必要があると思います。

私はBTCもETHも応援していますし、NEOこそNo.1とは全く思っていません。
NEOを中心に情報発信しているのは、他の方の発信が少なくコンセンサスアルゴリズムも異なるからという理由が大きいです。
今回のように注目を浴びてコンセンサスアルゴリズムなどの技術的な内容や、今後のビジョンに対する議論が活発になってくれればいいないと思います。

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