災害医療とブロックチェーンの未来を考える

こんにちは、くまです。

これの記事を書いているのは3月11日。7年前に東日本大震災が起きた日です。
追悼の意を表するとともに、絶対になくならない自然災害と災害医療とブロックチェーンの未来について思うことを書きたいと思います。

東日本大震災当時はまだ駆け出しの医療者

 

東日本大震災が起きた当時、私自身は医療者として駆け出しで実際に現地に赴くことはありませんでしたが、職場の多くの先輩方が交代で現地へ向かい災害時の医療を行っていたのを今でも覚えています。
この時に感じた想いもあり、私自身も所属していた病院で「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」と定義されている、災害派遣医療チームDMAT(Disaster Medical Assistance Team)へ参画していました。
所属病院で参画している間に、講習や訓練を行い、熊本地震では実際に現地活動を行いました。この経験の中で感じたことから、ブロックチェーン技術が最終的には災害医療に対して重要な技術になっていくと考えています。

 

ブロックチェーン技術の特徴

 

ブロックチェーンの技術に関してはこちらが参考になると思います。

 

簡単にいうとブロックチェーンの技術の特徴というものは

 

・第三者の信用を介さなくても、データの信頼性を証明できる

・改竄されにくくセキュリティレベルが高い

・データが非常に無くなりづらい

・システムが止まらない

 

といったものがあります。

このデータが非常に無くなり辛く、システムが止まらない、改竄されにくいということが災害時の医療に非常に役に立つのではないかと考えています

 

災害医療への応用

 

DMATというチームが発足した理由は、阪神淡路大震災の時に避けられた災害死が500名以上いたと推定されており、このような”避けられた災害死”を0にするでことです。
この災害死になる可能性のある方は、多くの場合、意識がなく会話不能ですぐに治療が必要です。さらに薬はもちろんのことおくすり手帳や診察券、その他医療に関わる情報というものがほとんど失われています。
もし、このような状況においても既存の疾患やアレルギー使用中の薬など医療を行う上で必要な患者情報を素早く取得することができれば、助かる命があるのではないかと思います。
これは災害のみならず、日常の救急医療にも言えることかと思います。

 

ブロックチェーン技術の項で述べた通り、ブロックチェーンに保存するデータは無くなりづらいという特徴があります。これは、保存しておきたいデータ全てを、世界中にあるノードと呼ばれる管理者がそれぞれ保存しているため、たとえ一地域の複数の病院システムが全損したとしても、システムは止まらず、インターネットに接続できる環境でさえあればデータを閲覧することが可能です。そのため、急性期であっても患者の基礎情報を取得でき、救命にあたる医師の判断の一助になります。また、搬送先の病院においても基礎情報については伝えなくても、迅速で確実な情報共有が可能です。
加えて、震災直後だけでなく、避難所で暮らすことを余儀なくされた方々の患者情報を取得することができれば、効率よく診察と処方を行うことができます。

本人の認証には、スマートフォンによる認証が活用できるのではないかと思いますし、患者が喋れなかったとしても生体認証などを用いた技術と組み合わせて使用できれば、目の虹彩や指紋から認証を行い、データにアクセスすると言うこともできる未来はが来ると考えています。

このような活用方法には日頃からの医療情報や患者データをブロックチェーンと連携して記録しておく必要があるため、今日明日から利用できるものではありません。しかしながらブロックチェーンの活用が進み、当たり前のように使われる未来が来た場合、共有される患者情報は災害医療において非常に重要な武器となるのではないでしょうか。

 

まとめ

 

一朝一夕で行く話ではありませんがこのような取り組みが行える土台を作り始めているのが今の段階だと思っています。
ですので、私は小さな一歩として、ブロックチェーンを使った医療情報の共有アプリを作成し、この技術を広めていくという理念に共感して医療ブロックチェーン協会へ参画しています。

 

今後少しでも医療業界で、この技術の有用性が認知され、救急災害医療においても多くの命が救われる未来が来ることに期待しています。

 

4 件のコメント

  • 初めまして。
    Twitterから参りました!

    私は医療系の学生です。今回の記事で医療とブロックチェーン技術がどのように交わり合っていくか、非常に興味が湧きましたので恥ずかしながらコメントさせていただきました。
    今後も更新楽しみにしています!

    • ありがとうございます。
      医療系の学生さんから興味を持っていただけてとっても励みになります!
      これから医療者にとっても大変な時代が来ると思いますが。、こういった技術の革新から明るい未来を想像して、頑張っていければと思います。
      一緒に頑張りましょう!

  • 先日、NEONウォレットで、お世話になった者です。ありがとうございました。
    私は、東日本大震災の時に、医療チームの一員として、被災地の避難所に派遣されました。
    そこは、石巻赤十字病院に運ばれた方で、状態の落ち着いた方が運ばれた小学校の体育館でしたが、ブルーシートで区切られた被災者の方達は、どの家族も、家族構成が普通ではなく、津波で流された様子が見て取れました。私も、避難所で寝起きを共にしましたが、余震が続き、停電も度々で、夜、寝ているとムカデやアマガエルが顔の上に乗って来るような環境で、夜間は特に、地震の前の地鳴りが、不気味な音を立てて、地の底からゴーっと響いて来るのがわかり、自分自身もメンタル的に大きなショックを受けました。被災者の方は、家族を失い、怪我を負い、もっと苦しい状況でしたので、医療情報なんて、皆無に等しい中、被災した時の事を、聞ける状況でもなく、声掛けすら、躊躇われる状況でした。なので、医療行為は、バイタル測定ぐらいで、集団体操を一緒にやることぐらいしかできず、とりあえず、栄養を。と思い、自衛隊の方に、野菜を持ってきてもらって、炊き出しをするようになりました。そしてしばらくすると、お母さん方から、今日のお味噌汁、美味しかったよ。どこから来たの?と声を掛けてくださるようになり、鎖骨が折れてて、肩が痛い。腰が痛い。娘の安否がまだわからなくて眠れない等、色々、悩みを相談してくれるようになりました。ブロックチェーンで、カルテや個人情報の収集ができたら、もっと早期から個別の対応が出来たかも知れませんね。
    メディカルチェーン等も応援していて、今後に期待しています。

    • 本当に貴重なお話をコメントしていただきありがとうございます。
      改めて、震災で被害を受けた方々の辛さや、医療者の苦悩を感じさせていただきました。

      医療業界は腰が重い業界ではあると思います。
      しかしながら、新しい技術を使って、医療従事者の負担を増やすことなく安全を守っていくことができたら、それは素晴らしいことだと思います。
      私も一個人でしかございませんが、少なくともこのような技術の行く末を見守り、周知のために発信していけたらよいなと思っております。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です